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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

「卑怯な手口など通用するか!! 観念しろ!!」

「卑怯? 笑わせないで……卑怯というのはその男みたいなことをいうの!! 恐怖で締め上げ、卑劣な手で人を操り……」

すまいるを指差しながらまあやが吠える。
怒りに震える瞳は殺意に満ち溢れていた。

「は……これだけの国を動かすためにはそういう手段も必要なんだ。貴様には分かるまいがな」

王は開き直った顔でまあやに唾を吐く。

「ええ……分からないわ。私腹を肥やすために罪のない人を殺し、人々の生活が立ち行かなくなるほど搾取することなど、分かりたくもない」

「人殺しの機械人間が偉そうなことをいうようになったんだな」

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