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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

まあやは低い姿勢で走ると壁を蹴って宙を舞った。

そして懐から短刀を抜き出す。

ももはの首を切り裂くことを狙った。
しかしその距離は少し長すぎた。

「インドラの矢ッ!!」

ももはは魔術を放つ。

禁術とされる大魔術、インドラの矢。

「なっ……」

光の矢がまあや目掛けて飛ぶ。

「うぁあああああっ!!」

矢は勢いよくまあやの腹部を貫き、そのまままあやごと壁に突き刺さった。

「まさか……貴方にこの光の術が使えたなんて……」

霧のように矢が消え、まあやは重力に任せて床へと落下する。

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