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闇の王と光の騎士

第21章 ~エピローグ 光の騎士~

これまで戦いしか教えられて来なかった霧里にはまあやの言葉はなかなか通じなかった。

しかし徐々に受け入れはじめ、少しづつではあったが彼女も変化した。

そして完全に納得したというわけではないが、まあやに連れられてこの北限の村にやって来てシスター見習いとなった。



「それにしてもあなたがあんなチャラい男と結婚とはね……」

「チャラいように見えますけどみぃみぃさんは芯の強い人なんです」

慈しむ目で語る彼女は戦いの日々には見せたことのない優しい顔をしていた。

「ブラッディ・マリアも恋には勝てないってことね……」

「その名前で呼ばないでって言ってるでしょ?」

「あーはいはい……シスターまあや様」

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