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闇の王と光の騎士

第5章 破滅のはじまり

冷徹のサタンと最強の用心棒の戦いが始まる----

「死ねッ!! クズどもっ!!」

櫻啼は高エネルギーの雷を発生させ、ステファノ目掛けて迸らせる。

「氷壁ッ!!」

遥風はすぐさまステファノの隣に駆け寄り、落雷に向けて氷系の魔術を放つ。

バキィイイ!!

術と術がぶつかって激しい音が鳴り、空気が震えて辺り一面に衝撃を走らせる。

遥風は依頼主を抱え、衝撃を耐える。
周りのものたちは風圧で飛ばされていた。
その威力は凄まじく、壁に叩きつけられて死ぬものもいた。

しかし遥風に与えられた任務はドン・ステファノの警護のみ。
他のものの安否などどうでもよかった。

「ほう? 少しは出来る奴がいるみたいだな?」

術が弾き飛ばされた櫻啼も風圧でかなり押された。

怒りと悦びが入り交じった顔で笑う。


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