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闇の王と光の騎士

第5章 破滅のはじまり

しばらく歩くと霧の中に人影が浮かぶ。

その気配は澄みきっているが、どこか緊迫したものが漂っていた。

霧里は知っていた、その気配を……

「最初に会うのが貴女とはね……」

人影に向かい霧里が語りかける。


「シスターまあや……いや、ブラッディ・マリアといった方がいいのかしら?」

霧の中から現れたのは霧里のかつてのアカデミー時代の先輩であるまあやであった。

「霧里さん……」

まあやは悲痛の表情を浮かべて霧里と対峙していた。

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