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禁断の恋は病院の中で

第3章 *日常には眼を閉じて*

    【第3章】

-和人side-



ーガラガラッ



「和人、最近の調子はどうだ?発作とかは起きてないか?」


「…鈴!!あぁ、大丈……はい、大丈夫です。ありがとうございます。」

「はは、敬語使えるようになってんじゃん。いいことだな。」
「なっ!!当たり前だろ!!!あ…。」





「…はい残念。今晩また診察来るから、そん時にはちゃんと敬語でな。」

「へーい…」




ーガラガラッ







午後2時。
鈴が僕の病室を出ていった

前から僕の担当医をしている

"美琴 鈴"

には未だ敬語を使えないでいた







窓の向こうの病院の中庭では
小学生の患者がドッヂをしている

笑顔だ


散歩に出ている患者も
笑顔だ




…いいな

僕だって昔はドッヂしてた
楽しかった

一緒に散歩に出る親もいた
笑顔だった




今は…?笑顔を作ってないか?










あーダメダメ…
考えるのはよそう

僕には咲良がいるじゃないか
幸せじゃないか



考えるのはやめよう


そうだ、さっきまでしていた
勉強をまた始めようか






    

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