禁断の恋は病院の中で
第3章 *日常には眼を閉じて*
それに、
僕は咲良を好きになれないでいる
その理由は、
僕が入院した次の日のこと
朝起きたら鈴が僕の病室で寝ていた。
とは言っても、
鈴は椅子に座っていて
...きっともうその時には惹かれてて
僕は唇を重ねてしまった
柔らかくて暖かいあの感触、
唇が触れただけなのに、とても気持ちよかった
その時鈴は気がついてなかったから
俺はそのままにしてるけど
咲良とキスをすると、
どうしても思い出してしまう
咲良ともいいが、
鈴とのキスが忘れられないのだ
「鈴...」
そう呟く
そんな事を言ったって、
鈴が手に入らないのはわかってる
でも、名前を呼ぶことは
やめられなかった