∮恋密度∮官能短編集 先生&生徒
第1章 純愛指導
あたしの説明した道と違う道を走る車にあたしは少し疑問を浮かべた。
先生の車のスピードが少しゆっくりになり、先生は助手席側から見えるマンションを指差してあたしに話しかける。
「‥そこ、俺のマンション…」
「はぃ…?」
「506号室…たまには遊びに来てよ」
「──は‥?」
先生の言葉にあたしは驚きながら返事を返していた。
あぁ…からかわれちゃったのかな?あたし…
「‥ハハ‥わかりました…」
そう思って軽く笑って受け流す。そんなあたしの方に顔を向け内田先生はもう一度繰り返した。
「マジで遊びにおいで…」
──!‥え?…
どことなく真剣な眼差しに見つめられあたしは驚く‥そして戸惑いながら答えていた。
「あ‥‥あぁ、じゃ‥今度機会があったら…」
「なにそれ…ホントに来る気もないくせに思っきし社交辞礼じゃん…」
先生はなんとなく不機嫌そうに拗ねた顔で返す
‥そんな言ったって…
なんで内田先生ってば急にそんなこと‥//
からかわれているんだとは思うけど、何だか先生の違う一面が見れて嬉しい気持ちの方が勝ってしまう‥