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溺れる電車

第2章 狂う私。

次の日――――

私はカバンを返してもらうために、同じ時間にいた。


絶対、カバンを返してもらったら、帰るんだから!と心に思っていた。


昨日、「この電車に乗れよ」って言っていたし、

同じ電車に乗れば、あいつに会えると思った。


あいつはまだ来ていないみたいだった。


昨日みたいな眠気はなくて、少し緊張してた。



なんで昨日、イっちゃたんだろう・・・。


「亜美」


その声にびっくりした。

だって、昨日のあの低い声に似ていたから。


勢いよく振り帰ったら、


亮くんだった。


亮くんっていうのは2か月から付き合っている彼氏。


昨日の事は全然言っていない。



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