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溺れる電車

第2章 狂う私。



私が窓のほうをみてあいつがその後ろにいるような感じで。


どうしよう。


亮くん。


戻ってきて。


でも、今バレたら。


昨日のことも!!!



「あれお前の彼氏?」



また低い声でそう言う。

亮くんと似ていることに少し気がついた。



「カバン、返してよ」


小声でまた言う。



「返せって、お前が忘れたんだろ」

「返せ」

「その言い方はないと思うけど」

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