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溺れる電車

第3章 許されないバツ


私は泣き崩れた。


同情してくれる人はいなくて。




亮くんは、次の駅で降りた。


無言で、後輩たちも降りて行った。



学校はこの駅。



でも、降りられなかった。



プシュ――――


ドアが閉まる。




「私、どうすればいいの?」





小さな声で優人に問いかける。




優人はなにも言わなかった。





でも、私を恨んでいるようには見えなくて、



今はなにも言わないで置いた。


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