溺れる電車
第5章 愛おしいなんて。
私は、制服しか持っていなかったから、
服を買った。
それから、ラブホを出た。
「デートって言っても、どこ行くの?」
「遊園地!!」
実は、私、遊園地が大好きなのだ。
大好きっていうか。
デートと言ったら、って感じでしょ?
亮くんとも数回行ったけど、亮くんはカフェとかそういうほうが
好きみたいで。
あんまり、楽しまなかったけど。
優人なら。って期待してた。
「遊園地か…、20年前ぐらい行ったような…。
うん…、行こう」
優人は、少し、嬉しそうな顔をした。
優人も着替えて、近くの遊園地まで歩いた。