溺れる電車
第5章 愛おしいなんて。
2駅ぐらい電車に乗って、「わくわくランド」という、
ちょっと、古びている感じの遊園地についた。
昭和な感じが気がしたけど、アトラクションは絶叫系があった。
入場券を買って、遊園地に入る。
古びているわりには、かなり人がいた。
「優人ー、見て!ジェットコースター!!乗ろう!」
「ガキみたい…」
私は、走ってジェットコースターの最終列に並ぶ。
大きく、「40分待ち」と書いてあった。
「げっ、40分も並ぶのかよ」
「えー、アトラクション待ってるときの時間なんて一瞬だよ!」
私は、わくわくしていた。
ギャアアアアアアア
ジェットコースターに乗っている人の楽しそうな声が聞こえる。
「俺、ジェットコースター乗ったことないんだよなぁ」
「えええっ、こんなに楽しいのに?」
「中学生のとき、同級生と同級生の妹と行ったことはあるけど」
「へえ。私はもう100回以上行っているから…!」
「のんきだな、亜美」