愛する人
第2章 始まり
見ると青と黄色が途中で美しいグリーンが目立つ綺麗で可愛らしいインコだった。
「この鳥のお名前は何ですか?」
医師は軽く微笑んでは、
「貴女のお好きな名前で呼んで下さい。
一先ず、飼い主は貴女です。」
「そうですか……
分かりました。」
入院している間はこの鳥にお世話になるであろう。
私はこの鳥に"ミドリ"という名前を付けた。
何故ならお腹の部分のグリーンが美しく感じたからだ。
「気に入って頂きたけて良かったです。
あと二時間位経ちますが、安定剤を用意しますね。」
そう言っては、病室を後にした。
病室のカーテンの隙間から何かピカピカと光るものが見えたが、医師がどうしても開けてはいけないと言う言葉が引っ掛かり、下手に開けることが出来なかった。