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オオカミ少年

第6章 一緒にいよう




ふと川を見てみた

すると…


何かが流れてくる

灰色で…大きくて…


雨だから分かんないけど
あれはリュウかもしれない!


「リュウ!」


あたしは川に入った

流れが強い

雨で水がかなり多い


でもそんなこと気にしなかった


「リュウっ…リュウ!」


バシャバシャと音をたてて水をかき分ける


あたしはやっとのことでリュウを抱き上げた


が…………それはリュウじゃなかった


ただの汚いゴミ

あたしはゴミを放した


体が冷えて、川の流れの強さに負けてしまった


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