テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第8章 ☆想いと言葉

あの日言い放った言葉が、単なる八つ当たりだったこと。


そして、本当はもっと愛情表現をしてほしいって、翔ちゃんに伝えたいこと。


言ってしまった嘘の言葉と、言えなかった本当の想い。




なんだか情けなくて、素直になれない自分にもイライラして。


翔ちゃんにどんな顔をしていいか分からなくて。


1人でキレたくせに、勝手に逃げ回る私。




「なにやってんのよ、もう……」




………あれから、波留くんのお店にも行っていない。


この1週間、ドキドキしながらあの交差点を通り過ぎた。


だって、あんなことを言われて、私がもう一度お店に行くことなんてできないよ……




“ 好きでいさせてくれませんか? ”




「………………」




改めて、思う。


“ 好き ” って言葉の威力は、凄まじい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ