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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第8章 ☆想いと言葉

「………あれ、彩ちゃん?」




ふいに、どこからか声が聞こえた。




「…………?」

「あ、やっぱりそうだ。
こっちこっち」




多くの人が駅前の交差点で信号待ちをしている中


横断歩道の手前、私の少し左側で彼が手を上げた。




「……! 立花くん!」

「偶然だな。 そして久しぶり」




翔ちゃんの親友の立花くん。


細身の黒いコートに身を包んだ彼が、人を避けて近付いてきた。


……てゆーか……




「立花くん……なんか、また一段とカッコよくなってるね。
芸能人みたいなオーラを感じるんだけど……」

「マジ? 惚れそう?」

「うん、惚れるよ」




私が素直に答えると、ダメだろ~っと彼は笑った。


整った小さい顔に、白い歯が光る。


御世辞じゃなく、初めて会った合コンの時よりさらに魅力がパワーアップしてる。


彼は、私の知り合いの中で、ピカイチのいい男だと思う。


衰えてないな~

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