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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第14章 ★叶わない願い

立ち上がった奈々さんが大きな声でヒメを呼ぶと


携帯から目線を上げて、10メートルくらい先でヒメが立ち止まった。




「こっちこっち♡」

「奈々さん」

「久しぶり♡
あぁ、目の保養になるわ~」




MDチームのほとんどが喫煙スペースに行く中、ヒメだけこちらに近付いてくる。


え、く、来るの?///


今までヒメの事を考えていたから、ちょっと焦る。


周りの女の子の視線を集めてるけど、奈々さんは全然気にしていないようだ。


この席が少し離れた端っこで良かった……




「ごめんね~呼びとめちゃって」

「いや、いいんです。
俺吸わねーつってんのに、無理やり連れてこられただけだから」

「あはは、男同士なのに~」

「野郎にもモテるんすよ」




分かるわ~と笑う奈々さんは、ヒメが横に並ぶと同時に立ち上がった。




「じゃあ、邪魔物は退散♪
ごゆっくり~♡」

「な、奈々さん……!」

「ヒメくん、美和ちゃん最近考え込んでるっていうか、眠そ~なのよ~。
ま、ヒメくんのせいかもしれないけど?」

「~~~!///」

「休憩終わるまであと20分あるから、午後の仕事までに目覚ましてあげてね♡」




奈々さんはニシシっと笑って私の頭をポンっと叩くと


そのまま先に屋上を後にした。

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