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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第3章 ♥忠告

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「お疲れ、咲原」

「お疲れ様ー」



会社から電車で3駅先。

駅前にある居酒屋にて、1杯目のビールで乾杯をした。


居酒屋というより、オシャレなダイニングバーって言った方がいいのかな。

ひとつひとつ仕切られた半個室で、楕円の形のソファ席になっている。




「直樹(なおき)君、待たせちゃってごめんね」

「いいよ。近くの本屋で時間を潰してたから」




直樹君はビールをテーブルの上に置くと、メガネの位置を直した。

その黒縁のメガネも、さらさらの黒い髪も、小学校時代から変わっていない。




「アンジーは何時頃になるって?」

「会議が長引いていて、時間が読めないらしい。
終わり次第来るって言ってた。
秘書ってのも大変だな」

「……………」




確かに秘書みたいなものだけど。

アンジーは、直樹君に本当の職業を言ってない。


あれだけ一目惚れ!メロメロ!って言ってたけど

その辺りは冷静に判断したみたい。




………それにしても。





「本当に、今でも信じられないよ。
直樹君と偶然再会しただけでも驚くのに、いきなりアンジーと付き合うなんて」




私がそう言うと、直樹君はふっと笑った。

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