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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第17章 ★2人の絆

「………まったく。

どうしていつも、寒そうな格好してるの?」




………突如、後ろから


懐かしい、穏やかな声。




「もう、確信犯としか思えないぜ?」


「……………!」




その言葉で、ドクンと心臓が鳴る。


顔から手を外して、ゆっくりと振り返ると


私の肩に、スーツの上着がかけられた。




「去年のクリスマスよりはマシだけど、夜はまだ冷えるんだ。

女なんだから、体大事にしろよ」


「…………っ」


「………美和。 分かった?」




………艶のある、黒い短髪。


小さくて精悍な顔立ち。


息を呑むほどの、圧倒的なオーラ。




「………蓮くん………?」




放心したまま彼の名を呼ぶと


極上の微笑みを浮かべて


蓮くんは優しい瞳で私を見つめた。

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