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第17章 ★2人の絆

「……………っ」

「ははっ、そんなに驚く?
化け物見たような顔しないでよ」




ネクタイを緩めながら、蓮くんは楽しそうに笑う。


………お……驚くなんてレベルじゃないよ……


体全体に稲妻のような衝撃が走って


すぐ右隣りに座った彼を見たまま、1ミリも動けない。




「ごめん。

フラれたのにこうして逢いにくるのは、ルール違反だよな」


「…………!」


「ルールって何だよって話だけど。

………こう見えても

話し掛ける前に、結構緊張したんだぜ?」




………蓮くん………!


本当に蓮くんだ………!




色気のある声と、優しい笑顔。


去年の年末、空港で別れた時から一度もその姿を見ていなかった。



胸がいっぱいで、締めつけられるように苦しくて


今この瞬間が、現実では無いような気がしてしまう。

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