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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第17章 ★2人の絆

「………美和」




体をこちらに向けて、蓮くんが真っ直ぐ私を見つめる。




「………今、幸せ?」

「…………!!」




私と彼の間を、優しく夜風が吹き抜けて


キャンドルの灯りに照らされた蓮くんの、音色のような声が響く。




………胸が、いっぱいで、切なくて


それでも、私の答えは決まっている。




「………幸せだよ」




“ 自分の惚れた女が、バカで優しい親友と付き合うんだ。
………最高だよ ”



空港で別れを告げたときの、蓮くんの言葉が蘇る。


その目から涙を流して、私の幸せを願ってくれた。




「私……怖いくらい幸せだよ。

ヒメが、私を大切にしてくれるの……」


「………そっか。

それなら、良かった」




蓮くんがふっと笑うから、胸に熱い想いがこみ上げてくる。



蓮くん………


私も……


あなたに同じ質問をしてもいい……?




私がそれを聞くのは


許されないかな……?


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