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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第20章 ★loveダム決壊

「……大したことじゃないよ」

「じゃあ言えよ」

「やだ」

「なんで」

「内緒って指切りしたから」

「…………!!」




話の流れで言った一言で、なぜかヒメの顔色がさっと変わる。


……え? 私何かマズイ事……




「………お前、触らせるなよ!」

「えっ?」

「しかも蓮に! ~~バカ美和!」

「……バッ……!」



バカとは何よバカとは!


さっきまでしょんぼりしていた彼はどこへやら、一瞬でいつものヒメに戻ってしまった。


も~~!この先二度と見れないかもしれない貴重な姿だったのに……




「触ったんじゃなくて指切りだもん!」

「同じだ!
指一本触れさせるんじゃねーよボケ!」

「何よバカ!
大体、ヒメそんなこと言える立場かな?
私の手離したくせに!」

「お前、ぐいぐいエレベーターまで押しただろ!」



ぬぁんですって~~!!

逆ギレするなんてヒドイ!!


………抑えなきゃ、美和。

ほんの5分前に、優しくなろうって自分に誓ったばかりじゃない。


………でも、ダメ。

結局私は、余裕の女を演じることはできなくて

わがままで泣き虫な子供のままなんだ……


…………っ



「……本当の本当は……」

「…………!」

「行かないでほしかった!」



背中に回っていたヒメの手を手繰り寄せると

思いっきり力を入れて、私はその両手を握りしめた。



「この手は、私だけのものでしょ!!」

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