テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第20章 ★loveダム決壊

.。.:* side ヒメ *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*



………やべぇ。

全身が沸騰しそうなほど熱い。


さっきまで俺の膝の上で優しく微笑んでいた美和が

ダムが決壊したみたいに、鬼の形相でキレている。



「………み、美和」

「………ヒメ。
私さっき怒ってないって言ったけど」

「…………!」

「すっっごく怒ってるから!!」



俺の手をこれでもかってくらい両手で握り潰して

普段からは想像つかないほどの早口で美和は続ける。



「自覚が足りないのよ!
その笑顔とその声に、どれだけの女性が惚れてると思ってるの!?」

「……いや、俺は……」

「今回はヒカルさんだったから良かったけど、他の人だったら勘違いしちゃうの!
分かってる!?」

「………悪かっ…」

「優しさも時には罪になるんだからね!」

「…………」

「聞いてる!?」



美和は今度は俺の両耳をぐっと引っ張った。



「~~痛ってぇ!」

「私の心の方が痛いわよバカ!!」



ピアスまで引きちぎられそうになってるけど

完全に爆発した美和を前に、もはや何の抵抗も出来ない。


……つーか、今さらだけど

せめて謝らせてくれねぇかな……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ