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第22章 ★フライングプロポー…ズ?

「……素敵すぎて
私ごときが持てる代物じゃないわ……」




ハイブランドなんてほとんど持っていないから、バッグを持つ手が震えちゃう。


固まった私を見て、蓮はふっと笑った。




「これを見つけた時、絶対瑠璃の為に作られたバッグだと思った」

「…………!」

「俺の読み通り、やっぱり似合うよ。
だからそんな事言わずに使って」




嬉しそうに微笑む蓮を見て、胸がきゅうっと締め付けられる。


ブランドカラーではない、やや紫みを帯びた鮮やかな青。


……蓮が似合うと言ってくれたこのバッグは、私の名前と同じ限定色だった。




「ありがとう、蓮。
……絶対、一生大事にする」

「どういたしまして。
俺も風呂入ってくる」




頬に軽くキスをして、蓮は立ち上がりリビングを出て行く。


………ドキドキが止まらない。


使ってっていうけど、しばらくは鑑賞用だな……///


内袋にそっとバッグを戻して、箱を閉じる。


もう一度紙袋の中に入れようとすると………



「……あら?」



紙袋の中に、1枚の封筒が入っているのを見つけた。

ブランドのロゴが付いていて、サイズはB5くらい。



「領収書……かしら」



蓮、たまにこうして抜けることがあるのよね///


クスッと笑いながら取り出すと、意外と厚みがあることに気付いた。


……領収書じゃなさそう……?


不思議に思って、興味本位で封を開いてみると


そこには………

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