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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第2章 ♥アンジーの春

私と隼人が結婚した翌年の1月。

本格的な冬に入り、今夜も一段と冷えるけど

シゲさんのBARには暖炉があって、体の芯まで温まる。



そして


自分でも赤面してしまうほど、相変わらずの隼人のストレートな言葉で

私は通年を通して寒さを感じない。




「いいから座れよ。
アンジーが今から何かを激白するって言うんだから、ちゃんと聞いてやろうぜ」




立花は笑いながらそう言うと、持っていたライターを隼人に向かって投げた。



………さすが、立花。


俳優の中では、すでにカリスマ的な存在になってる隼人に

これだけフランクに話せる人物は、もはや貴重な存在だ。




「香、もう少し隼人さんと一緒にいたいし♡
まだ帰らないでほしいな~♪」



香ちゃんの言葉を聞いて、立花が放ったライターを片手でキャッチすると

隼人は無言のままタバコに火をつけて、再び座った。




「まったく、いくつになっても世話が焼ける息子だ」




その様子を見つめていたシゲさんは

私と目が合うと、優しく微笑んだ。

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