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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第4章 ♥2人の優しさ

……胸が、まだドキドキと鳴り続けている。

驚きすぎて、まだ半分も理解していない。


ただ、繋がれた手から隼人の温もりが伝わってきて

心が穏やかになるのを感じていた。




「咲原が会社を出るのを待ち伏せしてたんだよ。
経理なんて行ってないし、用事があるってのも、全部嘘」




車が自宅の方向に進む中、立花が口を開いた。




「先に電車に乗るふりをして、咲原が言った店に隼人と先周りしたんだ。
2人の隣りの席にしてってお願いしたら、すぐに案内してくれた」


「……じゃ、じゃあ私達がお店に来た時には……」


「最初から居たよ。
入口に車停めて待ってたんだ」




ぜ、全然気付かなかった……

立花はやれやれといった具合に、ネクタイを緩める。




「俺はここに来るまで、半信半疑だったんだけど。
……やっぱりその男の “ 勘 ” を疑ったらいけねーな」


「…………っ」





その言葉を聞いて、隼人を見ると

彼も私を見て、ふっと笑った。

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