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第4章 ♥2人の優しさ
「勘じゃねーよ」
隼人は再び前を向く。
「確信だ。
マジでゲイだったとしても、例えば幼馴染じゃなかったとしても。
そこに由宇がいれば、誰でも惚れる」
「…………!///」
そ、そんなわけ無いでしょ……!
全身がボワっと火照る。
立花と後輩くんも、呆気に取られてるじゃない……
「俺はアンジーが皆の前で喋った瞬間に分かったよ。
それなのにあのオカマは1人で舞い上がってるし、彰も万一ってことがあるって言うからさ」
隼人はため息をつきながら続ける。
「この2週間俺が観察してる中で、あのメガネは何かと理由つけてアンジーに会おうとしてなかったし。
本性を出すのは、もう間もなくだろうって踏んでたんだ」
「……………!」
隼人が淡々と話す言葉を、固唾を呑んで聞いていると
「……ったく。
だったら初めからそう言えよ」
立花が助手席から振り返った。
「“ 証拠見せてやるから、炙り出すぞ ” って、色々指示しやがって。
咲原やアンジーに取り繕った、俺の小回りの良さに感謝しろよな」