♡*:。.rena's world story.。:*♡
第4章 ♥2人の優しさ
「……………っ」
その切ない瞳を見て、涙が溢れそうになる。
前の席には2人がいるから、なんとか抑えてるけど
私はすぐにでも、隼人に抱きつきたかった。
……………
「はい、着きましたよ~。
このまま車は持って帰って、明日また迎えに来ますからね!」
後輩くんはシゲさんのBARの前で私達を降ろすと、そのまま走り去って行った。
腕時計の針は、夜の8時半を指している。
「あ、あの………」
私が恐る恐る話を切りだそうとする前に、2人はもうBARに向かって歩き出していた。
慌ててその後を追う。
「ただいま」
そう言いながら隼人がドアを開けると
そこには………
「………!?
なんでエロガッパが来るのヨ!!」
「……………!」
シゲさんがグラスを拭いている、そのカウンターの前で
アンジーが驚いた顔をして、声を上げた。
「お疲れ、アンジー」
「立花まで!!
……あんた達、アタシ達の邪魔しに来たわけ!?」
アンジーは2人が来た事に相当驚いているようだけど
1番最後に私の姿を見つけると
イスからガタっと立ち上がり、満面の笑みを浮かべた。
「由宇!
待ってたわよ~~♡」
「…………!?」