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第4章 ♥2人の優しさ



……ど、どーいうこと……?


ドクドクと心臓が鳴る。

何て言ったらいいか分からない。


隼人と立花に連れられてきたのは、シゲさんのBAR。

そして、なぜかアンジーが此処にいて

待ってましたと、普通に私を出迎えている。






「……あれ?
由宇、直樹はどうしたのヨ?」



アンジーは私の後ろを覗き込むと、彼の姿を探し出す。



「待ち合わせは変更になって、ここに8時半でしょ?
一緒に来たんじゃないの?」


「…………!」




頭の中がハテナマークだらけで、何も答えられないでいると

カウンターに座りながら、隼人が口を開いた。





「転勤が決まってたんだってさ」




…………えっ?

突然の言葉。

隼人はタバコに火をつけて、そのまま続ける。




「幼馴染の転勤。

本当はアンジーに会う前から決まってて、今日を最後にしようって奴は決めてたらしいけど。

予定が早まって、そのまま行っちまったんだ」




は、隼人………!?

私と同じくらい、アンジーはびっくりしてる。

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