♡*:。.rena's world story.。:*♡
第30章 ♥隠れて甘いkissをして/wedding ceremony
シゲさんの謝辞を固唾をのんで聞いていたキャストから、温かい拍手が贈られる。
私の家族はもう、脱水するんじゃないかってくらい、わんわん泣いていた。
そんな中、シゲさんが席に戻ると
「~~~ちょっと!アタシには!?」
ドカドカと足音を立てて、席に戻ったアンジーが叫ぶ。
「何しれっと締めくくってんの!
アタシへの “ ありがとう ” はどうしたのヨ!」
「あぁ、アンジーには常に隼人のお守をしてもらってるな。
ありがとう、助かるよ」
「~~~ぜんっぜん気持ちこもってないケド!?」
ギャーギャー喚くアンジーを見てから
私は隼人にハンカチを差し出した。
「良かったね、隼人」
「……………」
隼人は黙ってハンカチを受け取る。
少し赤い目が、何だか可愛くて
キュンとしてしまう。
「隼人のお父さんって言葉、感動しちゃった。
私にとってもシゲさんはお父さんになるわけだし
これから…………っ!///」
話の途中で、ぐっと体を引き寄せられて
隼人と唇が重なる。
「………!! んっ……///」
「……もう、この話は終わり」