テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第34章 ☆*♪ X’mas short short *2*

「…………っ」


「素敵でしょ?」



話し終わった店員さんは、ネックレスをショーケースに戻しながら微笑んだ。



「あんなにカッコイイ男性でも、切ない片想いをするんだなぁって。

だから私、箱にリボンをかけながら言ったんです。

“ ささやかながら、この星に私の願いを込めますね。

貴方の想いが、その女性に届きますように ” ……って」


「…………!」


「そしたら、もう痺れるような最高の笑顔で

ありがとうって、言ってくださったんです」




………心の奥から、熱い想いがこみ上げてくる。


だって、1年前のクリスマス……


私は………




「その後は、一度もご来店いただけてないのですが

どうだったかなぁって………

………!!」



そう言いながら顔を上げた店員さんが、私を見てびっくりして目を見開いた。


………突然、目の前で客が泣きだすんだから、驚いて当たり前だけど


もう、涙が止まらない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ