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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第35章 ☆*♪ X’mas short short *3*

「たまご」

「……え?」



夏輝さんがじっと私を見つめる。



「間違えた、ヒヨコだっけか?」

「……はい?」

「千夏の呼び方は、確か……」

「~~~ヒナです!!」

「あぁ、それだ。
ニワトリじゃねぇってのは分かってたんだけど」



~~~ニワトリって!!

その連想の仕方なんなの!?

1年前に千夏の家に行った時に会って、挨拶したのに!

てゆーか、学祭の時に喋ったじゃん!



「も~~相変わらずですね!
一瞬見惚れて損した~~!」

「で、何してんの」

「夏輝さんこそ、なんでここに居るんですか!?」

「会社、すぐそこだから。
帰り道なんだよ」



………さっき、彼が去っていった方向と反対側を、夏輝さんは指さした。


そういえば、パパとユーリさんと同じ会社に突然就職したって、千夏が号泣しながら言ってたんだ。


いくら好きだからって、そこまで追いかける執念が凄いって………



「…………」



何も言えずに黙っていると、夏輝さんは私の隣りに腰掛けた。

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