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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第7章 ☆甘い誘惑

そのオーナーらしき人が、ごゆっくり~と言いながら出ていったタイミングで


お店の奥から、昨日の青い瞳の彼が姿を現した。


私と目が合うと、彼はふっと微笑む。




「来てくださったんですね。
お待ちしておりました」

「…………っ」




さ、爽やか……!


その天使のような笑顔に、一瞬で惹きつけられる。




「けど、人気のケーキはほとんど売れてしまったので、あまり残っていないのです。

お気に召していただけるものが、あるといいのですが……」




彼は体をかがめて、ショーケースを内側から覗き込むようにケーキを見つめる。


男の制服って目の保養になるなぁ…


これ以上は彼から目が離せなくなりそうで、私は店内を見渡してみた。




「可愛いお店……」




思わず呟いてしまうほど。


オレンジ色の壁に囲まれて、沢山のお菓子が並べられている。


お店自体は狭いけど、手作りのプライスタグもお洒落で、温かみのある洋菓子店だった。

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