テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第8章 ☆想いと言葉

………………………………………………


『………っ……ん……っ』



細い腕からは考えられないくらいの、強い力。

深く舌が絡んで、甘い香りに包まれて、体から力が抜けてしまう。



『……ん、や……やめて……!』



キスの合間に、なんとか拒否の言葉が私の口から出ると

彼はハッとしたように、私から唇を離した。





『……!す…すすすみません!』


『………えっ?』





つい今まで、強引に私を抱き寄せていた波留くんは

その豹変した姿が嘘だったかのように

顔を真っ赤にして、私から1歩後ろに下がった。




『ご、ごめんなさい……つい……
止まらなくなっちゃいました……
本当にごめんなさい……!』




……?

な、なになに……!?

心臓が破裂しそうだけど、明らかに波留くんの方が動揺してる。




『僕、こんなことをするつもりはなかったんです。
だけど、あ、彩さんが微笑むから……
自分を抑えられなくなっちゃって……』


『……………!』




子犬のように、ぷるぷると震えている波留くん。



しょ、衝動的にしちゃったってこと…?

なんかよくわからないけど、

お、落ち着くのよ、彩……!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ