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仰せのままに

第4章 可憐様。

side:K


「ねぇ、和くん。」

「ん?」

「真子ちゃんとも、寝た?」

「ん、あぁ。付き合う前にな。」

「そっか。」

隣に座ってたカレンが、

コテンと、頭を俺の肩に乗せる。


「気にしてる?」

「気にするよ、そりゃあ。

好きなんだもん、すっごく。」

「ふふっ、知ってる。(笑)」

「和くん。」

「ん?」

「きっと、、、きっとね?


真子ちゃんも、和くんのこと、好きだよ。」


色素の薄い目で、

俺を見つめて、


悲しげに眉を下げる。


…ちょっと、真子に似てんな。

「それも、知ってるよ。」


あいつは、会ったときから俺に惚れてて、














俺も、惚れてたよ。

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