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仰せのままに

第4章 可憐様。

「可憐。」

「なぁにー?」

「んや、なんにもねぇ。」

「何それ(笑)」

俺の指に、自分の指を絡ませて、

時々、その指で掌をつつく。

「ハンバーグ(笑)」

「うっせぇ(笑)」

ぺしっ、ってやんわり叩くと

痛いぃって笑いながら、

向かいのベッドの、縁に座った。


「ねぇー、和くん。」

「ん?」

「好きだよ。」

「ん、俺も。」


可憐が、好き、を連発するときは、


なにか不安なことが、あるとき。

「どした?」

「○○の、ラスボスがクリア出来ないの。」


ゲームの話かよ(笑)

「んじゃ、今度一緒にしよ。」

「ありがと♪」


悩みはそれだけだったようで、

テコテコと、俺の元に引っ付いては、

ウロウロしてるから、

腕を引っ張って、


唇すれすれの位置で、


「キス、するよ。」


許可を得ないうちに、


ピンク色の唇に、俺のを重ねた。

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