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「おっじゃましまーす！」

委員長は、ズカズカと家に入ってくる。

「お、おいっ！」

スニーカーを脱ぎ始めた委員長に、俺は慌てて聞く。

「何しに来たんだよっ！？」

「昔、お前に貸したゲームを返してもらいに来た！」

委員長は、俺が中学生のとき３年間同じクラスになった唯一の女子だった。

元々、小学校も同じだったが、小学校では面識はまったくなかったのだ。

ボーイッシュで異性を感じさせない委員長は、クラスの半分以上の男子と気軽に話せる貴重な女子だった。

俺も、なんやかんや委員長に絡まれ、兄貴がいる委員長とゲームの貸し借りをするような仲にあったのだ。

お互い、違う高校に行ってからは、疎遠になってしまったが…。

「確かに、返してないのもあるかも…」

ＧＢＡ類からＰＳＰ類まで様々な種類のゲームソフトを借りたのだ、全て覚えているわけがない。