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「ねえ、そろそろ衣替えの時期じゃない？」

ユイの主婦的な一言より、押し入れをあさることになりました。

「てか、おふくろに聞いてからのほうが…」

「ママさ、今日は有名なカフェに行くんだって…」

ユイが唇を噛みながら、悔しがる。

「あぁ…スイーツ食べたいなぁ…」

物欲しそうなユイと目が合う。

「…衣替えが終わったらな」

「やった♪」

兄としては、甘いかな。

恋人としては、厳しいか…。



「お兄ちゃん！アルバム見つけた！」

まあ、だいたいユイは何をしても脱線する。

「お前な、衣替えするって言ったのは誰だと…」

「見て！お兄ちゃんのお遊戯会のときの！」

「どれどれ？」

便乗する俺にも問題があると気づく。