妹萌えフラグ3
第13章 兄妹の真実
俺が、アルバムを見て懐かしんでいると、ユイは押し入れの奥から更に年季の入ったアルバムを取り出してきた。
「古っ!?」
「だいぶ昔のじゃない?」
そんなこんなで2人で2次元の過去に陶酔する。
4歳の俺が、2歳のユイとケンカしていたり。
3歳の俺と1歳のユイが手を繋いでいたり。
2歳の俺がおふくろに抱っこされていたり。
たくさんの思い出が、そこに貼られていた。
「これ…変じゃない?」
写真に見入っていると、にはかに、ユイが1枚の写真を指さした。
おふくろが、2歳の俺を抱っこしている写真だ。
幼い顔立ちのおふくろは、小さな俺をこちらに見せるようにして、微笑んでいる。
「どこが?」
まったくおかしなところはなく、むしろ微笑ましいと俺は思った。