妹萌えフラグ3
第13章 兄妹の真実
「このっ!バカ兄貴っ!」
気がつけば、ユイにグーパンチされていた。
頬がジンジンと痛む。
「ユ…イ?」
「お兄ちゃんより先回りして来てたんだからっ!」
いつものユイが、あのユイが、俺の妹が。
「泣いてんなよ…」
「私、お兄ちゃんが好きだからっ!」
俺を仁王立ちで見下ろしながら、叫ぶ。
「お兄ちゃんが大好きなんだからねっ!」
「…うん」
「好きっ!」
ユイが俺に抱きつく。
しばしためらったが、俺もユイの背中に手を回す。
「大好き…お兄ちゃん…」
「俺も…好きだよ?」
俺の言葉を聞くと、ユイは突然泣き出した。
さっきから涙声ではあったが…。