妹萌えフラグ3
第13章 兄妹の真実
いつかユイが言っていた。
お兄ちゃんが、極悪な殺人鬼でも、ホームレスでも…どんなにツイてない不幸な男だったとしても、私は好きになるよ♪
“兄妹でも…?”
俺は、ずっと信じてなかったのかもしれない。
俺のユイへの愛ではなく、ユイから送られる愛の確かさを。
俺の不安を打ち消すように、微笑みかけたユイの真実を、信じていなかった。
俺が、血の濃い人間だと知ったら、ユイは俺を軽蔑するかと思った。
でも、全く違って…。
「ユイ…俺が、兄ちゃんじゃなくても…好きか…?」
「好き…とかじゃないよっ!」
俺を抱き締めるユイの腕が、より強くなる。