妹萌えフラグ3
第13章 兄妹の真実
「アイシテルよ…」
俺はなんて幸福者なんだ。
顔を上げた涙目のユイと目が合う。
キスをしたくなった。
無償にユイと繋がりたくなった。
だけど、不思議とその欲望に嫌悪感はない。
「オジャマかと思うんだがさ…」
「ま、守兄ちゃんっ!?」
「まだ、いたんだ?」
ユイが冷たくそう言った。
「だからな、隣にもう1部屋あるから、そこ使うか?」
「いや…それは…」
俺が答えあぐねていると、
「使うっ♪」
すかさず、ユイが答えた。
使うのか!?
「俺は、ちょっと用事かあるから」
守兄ちゃんの笑顔が怪しく見えるのは、俺の杞憂か…?
「お兄ちゃぁんっ!」
ユイに引っ張られる俺の肢体。
さて、どのくらい愛せばいいだろう?