妹萌えフラグ3
第8章 妹の過去
「お兄ちゃん…」
はぁっ…。
なんで私は、こんなにお兄ちゃんのことが好きなんだろう。
もう9歳なのに、無理言って、お兄ちゃんと一緒にお風呂入ってるし…。
お兄ちゃんの寝顔を見てると、チュウしたくなっちゃうし…。
私は、縁側から見えるお兄ちゃんの姿を見て、ホウッとため息を吐く。
お兄ちゃんが、守兄ちゃんと遊ぶって言うから、一緒におばあちゃんの家について来たけど、今私は川に落ちてしまって、服を乾かしている。
替えの服は、前に泊まったときのワンピースがあったけど、下着はまだ生乾きのままだ。
「ユイ、大丈夫か?」
「守兄ちゃん…」
縁側でしゃがんでいた私に、守兄ちゃんが話しかけてきた。
「大丈夫だよ。」
「そっか。なんか元気ないなーと思ったけど、気のせいか!」
守兄ちゃんはニカッと笑って、私の隣に座り込む。
たぶん、守兄ちゃんに対する気持ちが、本当の兄妹って感情なんだろうなぁ…。
守兄ちゃんは、今年で中学3年生。
優しいし、頭もいいし、スポーツ万能だし。カッコいいお兄さんって感じかな。
なんで、お兄ちゃんと守兄ちゃんでは、こんなに気持ちが違うんだろう…。
そう考えながら、再び外ではしゃぐお兄ちゃんの姿に目をやる。
ジワッ