妹萌えフラグ3
第11章 兄の級友
ピンポーン
ある日曜日の昼下がりのことだった。
「ユイでろよ…」
「うん。」
俺の指図に、ユイは特に文句も言わず従う。
まあ、エロいことしてる以外は、普通の兄妹と同じわけで…。
この自然さは、恋人を通り越して、まるで金婚式間近の夫婦のようでもある。
「えっ!?誰?これ…」
ユイが、インターホンと連動しているモニターの中を見て、不審がる。
「誰だよ…?」
俺は、ソファーから起き上がり、ユイの後ろに周る。
「うーん?」
視力0,3の俺はユイを間に挟んだ距離ではよく見えないので、頭1つ分下にあるユイの頭に、アゴをのせた。
「重いよぉ」
「はいはい」
ぶーたら言うユイをよそに、俺はジッとモニターを見つめる。