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　龍馬は愉快そうに声を上げて笑った。
「うん、俺が今まで見た中では、いっとう判りやすうて、面白きおなごじゃな」
「まあ、それはあまりに酷い言い様ではありませんか！」
　小紅が頬を膨らませると、龍馬が更に笑う。
「ほれほれ、俺はそげなところが面白かと言うとるんじゃ」
　そこで小紅は話を変えた。
「ところで、坂本さまは旅の途中とお伺いしましたのに、まだ江戸にいらっしゃったのですか？」