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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第16章 【戀月桜~こいつきざくら~】決着~安政六年四月五日宗徳寺

―坂本さま。
 小紅は龍馬の悲報を報じた瓦版を握りしめ、胸に抱いて号泣した。
 日本の夜明けとなる明治維新の前年、日本の夜明けを誰よりも夢見た偉大な海のような男はその夜明けを見ることなくこの世を去った。―
               (第一部第三話【戀月桜~こいつきざくら~】了)




※本作品に登場する坂本龍馬は実在の人物ですが、内容のすべてはフィクションであり、歴史とは一切関係ありません。ご理解のほどをお願いします。 
  

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