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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第3章 【残り菊~小紅と碧天~】 旅立ち

 準平は手慣れた仕種で小紅の両手を片手で纏め、空いた方の手で器用に帯を解いてゆく。まるで少年ではなく、年のいった遊び慣れた男のように女の扱いに長けているのは怖ろしいほどだ。

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