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心をあげる

第5章 あなたの言葉

休暇の最終日は

私の誕生日だった。



リュカは起きるとすぐに



「誕生日おめでとう…マイカ。」



と言い、私にキスをした。

私のデータは彼の中に全て入っている。



「ディナーまでに

バースデーケーキを焼くよ…マイカ。」



「リュカ…ありがとう。」



完璧な…完璧すぎる恋人だ。



リュカらしくは…ない。



本当のリュカは

研究に夢中になると

記念日を忘れてしまうことも

あったから。



その時…

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