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お嬢様、執事にはお気をつけください

第11章 ハル②

「よし、完成ー!」

リアはキッチンで満足気な表情を浮かべる。
目の前には完成したばかりのショートケーキがある。
我ながら上手にできたと思っていると、急に入り口のほうから声がかかった。

「リア様?わあ!美味しそう!」
「ハル?どうしたの?」
「いえ、近くを通りかかったらリア様の声がしたので覗いてみたたけです」

ハルは綺麗にデコレーションされたケーキを見て目を輝かせる。

「それにしても急にケーキなんてどうしたんですか?」
「この前学校の調理実習で久しぶりに料理したら楽しくてね、作ってみたの!」
「そうなんですか…」

言いながらハルはそっとケーキに手をのばす。

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